基本的に補聴器は、音を大きくする道具です。言葉の聞き取りの検査をして、どのくらい音を大きくすれば言葉の聞き取りが良くなるかを確かめます。
具体的には、プロのアナウンサーにアとかキとかの単音を20個(50個の検査もあります)発音してもらい、それを録音したCDを大きめの音量から小さめのまで聞いてもらい正答率を作る検査です。
  難聴によっては、大きすぎるとかえって正答率が悪くなる難聴もありますので、必ず必要な検査です。また、通常の会話の音量の正答率と、音を大きくした時の数値の差が少なければ、補聴器の効果にも限界があります。
言葉を聞き取る力は、耳だけではなく大脳などの中枢神経の能力に深く関係するからです。しかし、少しでも差があれば、それなりの効果があるので、限界を理解してもらった上での利用をお勧めすることになります。